2023.12.04 (Mon)
こころみ まちだの活動

【ストーリー】こころみ

1973年、当時は障がい者の働く場と言えば、屋内が多く見受けられました。障がいのある方の中には、肉体労働が適している方も多くいます。そこで屋外作業といった、照り付ける太陽のもとで、汗を流し体を動かす労働の場を検討を始めました。そこで当時既に障がい者施設として椎茸の原木栽培を先駆的に行っていた栃木県の「こころみ学園」に見学に行きました。今でこそ「こころみ学園」と言えばブドウ栽培ですが、当時はしいたけ栽培を中心だったそうです。ご利用者の作業として、ご利用者が夜にぐっすり寝れるように、大量のほだ木を車を使わず移動させるなど、能率本位でなく労働を中心に考えられたものでした。見学後、町田の丘陵地帯はしいたけ栽培に適していることもあり、第二の「こころみ学園」の構想が生まれました。
4年後の1977年、町田市により七国山緑地保全地域の一部を利用して「こころみ農園」が開設されました。開設時は職員2名、園生4名でのスタートでした。養護学校卒業後の障がい者の働く場は限られており、働く場の保障と社会生活に対応できるよう生活訓練をしたり、個人の能力を伸ばし社会へ繋げる施設が求められていました。障がい者の人たちにとって、自然との触れ合いの中で、常に体を動かし、自ら働き、そして集団への仲間入りをすることが成長にとって欠かせないものと考え、「こころみ農園」は計画されました。
2011年民営化に伴い施設名称を「こころみ」と改め、まちだ育成会が運営を開始しました。

支援・活動内容

原木しいたけの栽培を通して働きながら健康的な運動習慣を身に着け、販売やイベントを通して地域と交流することで、”人”との繋がる場を作ります。また、集団で作業をすることで、仲間意識、思いやり、協力することの大切さを感じてもらいます。
苦労が収穫の喜びに変わり、それが社会の役に立っていることを実感し、福祉と農業の可能性を未来に伝えていきます。

こころみ 室内作業(乾燥しいたけ)

行事・取り組み

  • 近年の気象状況に合わせた原木しいたけの品質向上に取り組んでいます。
  • 秋に「しいたけフェア」を開催し、近隣の方々に向けてこころみ商品の良さを直接PRしています。
  • 町田産の原木の確保を目指しています。
  • 外作業においては体力向上を、屋内作業(請負作業)においては巧緻性の向上を目指し支援しています。
  • レクリエーションを通して仕事以外の新しい経験を重ね、仲間と一緒に楽しめる活動を提供しています。
こころみ 販売風景
こころみ 室内作業(袋詰め)
こころみ 室内作業(CD仕分け作業)