2023.12.04 (Mon)
町田市大賀藕絲館 まちだの活動

【ストーリー】町田市大賀藕絲館

当時の市長大下勝正氏は薬師池公園を計画し、梅と菖蒲の2つに力を入れて取り組んでいましたが、夏の時期の集客に悩まれていました。そこで夏に見れらる植物、見ごたえのある植物として「ハス」栽培を始めました。ですが、一向に咲く気配がない事を受けて、大下元市長はあるお寺に訪問に行きます。そのお寺の住職は大賀一郎博士と親交のあった住職で、丹精込めて大賀ハスを守り育て、毎年綺麗なハスを咲かせていました。またその住職は大賀先生の遺志を尊重して、国、自治体、公共団体の公園、施設、神社仏閣に限定して種子を配布するなど、それ以外には配布しない方針を堅持していました。その話しを受けて1978年大下元市長は「緑の保全」「障がい福祉」「大賀ハス」を繋ぎ合わせ、藕絲織を障がいを持った方々の仕事とする職場づくりをしたらどうかと考案されました。藕絲を採るハスの種類は大賀ハスとし、1979年に「大賀ハス」の栽培を開始し、旧福祉会館内で藕絲織事業をする施設、通称「藕絲の館」としてスタートしたのが藕絲館の始まりです。

当時は、町田に蓮田はなかった為、上野の不忍池からハスの茎を運び、薬師池の芝生にテントを立てて、茎から繊維を取る作業を試行錯誤して考えたそうです。ハスを原料にした蓮紙やハスの実お手玉・町田蓮座などを手掛け、1985年に大賀ハスの品種から「大賀」、蓮から取れる茎の糸を「藕絲」と言うことから名称を今の大賀藕絲館としました。町田市市制30周年の記念に正倉院をモチーフに建てられた建物は、1990年に竣工しました。売店には菊池桂月作の「蓮華」の陶版画が飾られています。売店に入ると、大きな陶板画に見惚れます。価値は何千万円という話です。

大賀藕絲館 陶板画「蓮華」
大賀藕絲館 蓮田

蓮同様に紅花栽培にも力を入れ、当時の山形県紅花研究所所長にご指導いただき、紅花から染料の紅花餅の作成をご利用者と共に行なっています。蓮と紅花を障がい者施設で育て、製品にしていく発想には、感心し、その当時の作り上げてきた過程を思えば、頭が下がる気持ちです。その土台があるからこそ、現在がある。土台を作っていただいた当時の職員のみなさん、保護者に感謝し、作業を継続していく事を大事にしていきます。今後も施設の特徴となる蓮や紅花を材料に、手作りの雑貨やお菓子をご利用者・職員と共に作っています。

藕絲館 作業風景(紅花)

支援・活動内容

障がいを持った方が、生き生きと過ごせる場所でありたいです。ご利用者各々が主体性を持ち、色々な作業に取り組み、様々な体験をする施設です。
地域に必要とされる施設となるよう、催事の開催や地域貢献に取り組んでいます。
障がい者支援においては、障がいがあっても、施設を通して社会参加し、豊かな人生が歩めるよう支援しています。

畑作業
雑草の草取り、種まき、水やり、果実や花の収穫、花摘み、草や茎運びなど等、力のいる作業から簡単な作業もあります。蓮や紅花、他にもベリー類、あじさいなどのドライフラワーなどを育てています。
蓮の管理
蓮の品種が約35種類、100鉢の蓮を管理しています。名前の由来となる「大賀ハス」をはじめ、王子蓮、ミセススローカム等の品種を管理しています。
雑貨・お菓子作り
縫物や切り貼り作業、織機、糸よりなどの雑貨、焼菓子、ジャムなどお菓子作りをしています。
販売
町田駅のバスロータリーにて、「町田名産品の店心和(ここわ)」という出張所があります。町田の様々な名産品を販売しています。

干支の置物
お正月飾り

行事

大賀藕絲館 桜まつりの様子

祭りの開催
4月さくら祭り2日間・6月紅花まつり2日間・7月ハスまつりの年に3回のお祭りを開催
紅花作業
6月紅花餅を作ります。
蓮作業
9月蓮田にて茎の刈り取りを行います。
染め物講習会
染めの講習会の開催しています。年に3回施設で育てた植物を材料に、染色を行ないます。

大賀藕絲館 染め物講習会の様子
大賀藕絲館 染め物講習会の様子
きれいに染まりました